大日本プロレスのBJW認定デスマッチヘビー級王者・高橋匡哉(32)が14日、東京・後楽園ホール大会で伊東竜二(42)を下しV2に成功した。

 試合は蛍光灯などのデスマッチアイテムのほか、観客が持ち寄った画びょうが34万4440個用意されて行われた。開始早々2人はそれをリングにまくという常軌を逸した行動に出る。金色に輝く画びょうと真っ赤な鮮血が入り乱れ、ただの丸め込みが致命傷になる危険をはらむ中で攻防が繰り広げられ、観客席のあちこちから悲鳴がこだました。

 試合の分かれ目になったのは、高橋が見せた捨て身の猛攻だった。画びょうの山に伊東を雪崩式ブレーンバスターで叩きつけると、さらに原爆固めで追撃。そのまま一気呵成に攻め、まとめた蛍光灯の束にジャックハマーで叩きつけて3カウントを奪った。

 試合後、高橋が体に画びょうが刺さったままベルトを受け取っていると、突如下あごの骨折で欠場中の木高イサミがリングに乱入。「来月から始まる一騎当千、おれもエントリーさせてもらうよ。でも、来月まで待てないっすよね? 今月中に高橋匡哉に挑戦します。復帰戦はタイトルマッチで」と表明した。

 まだ年が明けて2週間ほどというのに、すでに2度の防衛戦を行っている王者は「1か月に3回やるバカがどこにいるんだよ」と固辞。しかし伊東から「チャンピオンが挑戦受けないでどうするんだ」と叱責されると「今月、やりましょう!」と思わず受け入れてしまった。

 過去最多となる画びょうを使ったデスマッチを乗り越えた高橋は、27日の愛知・名古屋ダイアモンドホール大会で木高との防衛戦が決定。今月3度目の防衛戦を乗り越えることはできるか。