大日本プロレスの“筋肉&性豪”こと関本大介(37)、岡林裕二(36)組が13日、東京・後楽園ホール大会で全日本プロレスの諏訪魔(42)、石川修司(43)組を下し、世界タッグ王座を奪取した。

 敵地に乗り込んできた王者組のブーイング上等の暴走ファイトに苦しんだものの、ホームの大声援を背に奮闘。持ち前のパワーとハイテンションで猛攻に耐え、中盤に岡林が石川を、関本が諏訪魔を担ぐアルゼンチン式背骨折りの“競演”を見せるなど要所で反撃した。

 その後、暴走大巨人の猛攻に何度もギリギリまで追い詰められたが、終盤に諏訪魔を眉山(合体原爆固め)で戦闘不能に追い込むことに成功。最後は関本が石川を原爆固めで沈めて3カウントを奪った。

 嵐のような「大日本」コールの中、マイクを持った関本は「岡林裕二、ここに、完全復活! 俺と岡林でこの世界タッグのベルトをどんどん防衛していきます!」と絶叫した。

 2011年、16年と最優秀タッグ賞を受賞した日本を代表する名コンビ。しかし一昨年、岡林が右肩関節腱板損傷などで手術を受けて、昨年11月まで約1年1か月欠場。名コンビをマットで見られない日が続いた。

 岡林もブランクからか、当初は「なかなか息も合わなかった」という。しかし、関本流の援護を受け「自分がケガの前と同じ動きができなくても、構わず前と同じ呼吸で関本さんは動いてくれたんです。動きの悪い自分に合わせようとしなかった。あれは“あえて”だと思います。おかげで『関本さんについていかなくちゃ』と必死になれて早く勘を取り戻せた」と感謝した。