BJW認定世界ストロングヘビー級王者の“マット界随一の偏屈者”鈴木秀樹(38)が16日、大日本プロレス・横浜文化体育館大会で中之上靖文(32)を下し、V5に成功した。

 2人は序盤から一進一退の攻防を展開。しかし徐々に鈴木が中之上を追い詰め、最後は雪崩式人間風車、エルボー、蹴り上げとつなげて、3カウントを奪った。

 試合後は11・11両国国技館大会で行われるV6戦の相手に、関本大介(37)を指名し「怒られるのは慣れてるから言います。俺は両国のメインを狙っています」と要求。同大会メインはBJW認定デスマッチヘビー級王座のタイトル戦を行うことが発表済みだ。ストロング王座はセミの予定だったが「面倒くさいことをするのも、僕の仕事ですから」と笑顔で話した。

 その後、鈴木は本紙を売店に招集。そこにいたのは、あろうことか“緑色のマスクをかぶった鈴木”こと幸せマシーン1号だ。長くなるので説明の大部分を割愛するが、8月26日のアイスリボン・横浜文化体育館大会に登場したユニット「幸せマシーンズ」のメンバーだ。

 メインを要求した動機について「私は今まで国技館でメインを張ったことがないんです。だからどうしても両国のメインに立ちたい。でも私には人気がない。そこで今回、人気者の中之上を倒し、メインにいける可能性がある関本さんを指名したんです」とマスク越しに熱弁を振るった。

 さらに「ちょっと、何帰ろうとしてるんですか。まあ、座りなさいよ…。幸せマシーンズは終わりません!」と誰も求めていないユニットの続行を宣言。追い打ちをかけるように「今、女子プロレスがブームじゃないですか。あの世界タッグ王者たちまで“女子とタイトル戦をする”って言っているとか。これは女子プロレス『アイスリボン』の(自称)所属選手としても、(自称)対女子のパイオニアとしても見過ごせない。女子プロレス代表としてフジタさんと世界タッグ王者を迎え撃ちたい!」と面倒な言葉を吐いた。

 最後に「近々、マシーン2号(ケンドー・カシン)にこの件を相談しに行きますか…」。どうしてこの人は、こうも厄介ごとばかり思いつくんだろうか。