大日本プロレス13日の後楽園ホール大会で「マット界一の偏屈者」こと鈴木秀樹(38)が保持するBJW認定世界ストロングヘビー級王座挑戦へ向け、新世代の旗手・野村卓矢(24)が異様な執念を見せた。

 野村はこの日のタッグ戦で鈴木と激突。積極的に攻め続けたが、ラフも交えた王者のどっしりとした攻撃に圧倒され、最後は人間風車で投げ捨てられて3カウントを奪われた。異変が起きたのはその後だ。神谷英慶(26)が挑戦を表明するも、鈴木はこれを一蹴。すると大の字だった野村が「ベルトを懸けるのが怖いのか? 万が一でも負けるのが怖いのか?」とゾンビのように立ち上がって挑発したのだ。鬼気迫る姿に驚いたのか、鈴木は「俺とお客さんを納得させられるなら、やる」と条件つきで挑戦を認めた。

 もはや狂気の色すら漂う表情の野村は、敗戦の事実も忘れて「アイツの何を考えてるか分からないところが嫌い。どんな手を使っても納得させて半殺しにしてやる。アイツがかみつき攻撃なら、こっちは目つぶし、指折り、凶器攻撃…なんでもやって振り向かせてやる。必ずベルトにたどり着く!」と、一時は師匠格だった王者に物騒な言葉を突き付けて、逆襲を誓った。

 また、メインのタッグデスマッチでは、木高イサミ(36)がBJW認定デスマッチヘビー級王者の竹田誠志(32)からフォールを奪取。この勝利により6月20日後楽園大会での王座戦が決定した。