全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」を初制覇したノアの天才・丸藤正道(38)が1日、横浜市内の全日本事務所で一夜明け会見を行い、宮原健斗(29)の持つ3冠ヘビー級王座奪取を改めて誓った。

 4月30日の後楽園ホール大会での優勝決定戦で、丸藤は激闘の末にポールシフト式エメラルドフロウジョンで宮原を撃破。試合後には3冠王座挑戦をアピールし、これを受けて24日の後楽園ホール大会でのタイトル戦が正式決定した。

「試合をして、宮原健斗という男が持っているからこそ(挑戦を表明した)。プロレスラー・丸藤正道が生まれたのは全日本プロレスで、その偉大な先輩たちが名を残してきたベルトなので。今まで『興味がない』と言っていたけど、興味ないわけがない」

 一方、悔しさをにじませながら会見に現れた宮原は「僕の中では3度目はないと思っている。これで負けたら、自分は底辺まで落っこちるという危機感があります」と、リベンジマッチにもなるタイトル戦へ闘志をみなぎらせた。

 そんな王者を勢いに乗る丸藤は「3度目はあるぞ。オレがベルトを取ってお前の挑戦だよ。ないのは“4度目”だ」と挑発。3冠王座挑戦の後、中4日で29日に杉浦貴が持つGHCヘビー級王座に挑戦することも決まっているが、史上初の同時戴冠は達成できるか。