【全日本】「チャンピオン・カーニバル」Vの丸藤 史上初の3冠&GHC王座ダブル奪取狙う

2018年05月01日 16時30分

最後は粘る宮原(左)にポールシフト式エメラルドフロウジョン。丸藤が激闘を制した

 全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」優勝決定戦(30日、東京・後楽園ホール)でノアの天才・丸藤正道(38=Bブロック1位)が3冠ヘビー級王者の宮原健斗(29=Aブロック1位)を撃破して初優勝。試合後は3冠王座挑戦を表明した。ノア29日後楽園大会ではGHCヘビー級王者の杉浦貴(47)への挑戦も決定済み。史上初の両王座同時戴冠を目指す丸藤の胸に秘められた決意とは――。

 両雄は開始から先の先を読み合う、ハイレベルな攻防を展開した。それでも丸藤は、要所要所で顔面への多彩な蹴りを繰り出し、ダメージを与えることを忘れなかった。一進一退の攻防が続いた後、エプロンでのパイルドライバー、顔面へのドロップキック、不知火などでじっくりと追い込んでいった。

 猛攻に耐える宮原からはブラックアウトやジャーマンで反撃を受ける場面もあったが、最後は強引に仕掛けてきたシャットダウンスープレックスを脱出。虎王とトラースキックの連射からポールシフト式エメラルドフロウジョンで激闘に終止符を打った。

 試合後、丸藤はマイクを握ると「全日本プロレスが問題なければ、宮原健斗が大事なものを懸ける勇気があるなら、もう一度やろう!」と、堂々3冠王座挑戦を表明。さらには「3冠はオレが生まれた全日本プロレスの最高峰のベルト。今年やらないでいつやるんだ。全部もらう!」と、史上初となる3冠王座とGHC王座のダブル奪取を高らかに宣言した。

 さらには「他人がやったことがないことっていうのは、やりたいからね」とも断言。2011年に当時ノア所属の秋山準(48)が3冠王者となった例はあるものの、GHCとの同時戴冠を果たした前例はない。快挙達成に燃える丸藤を支えていたのは、ひとつの決意だった。

「俺の中では『丸藤正道とはこれだ』っていう確固たるものが確立できていないんだよね。たとえば杉浦貴には『ノアの強さの象徴』みたいなイメージがあるでしょ。そういう『軸』の部分を今年こそ確立したい。(同時戴冠を果たせば)それが見えてくると思う」

 確かに天才と呼ばれながらも「丸藤正道というレスラーを端的に表現せよ」という質問に明確に答えられる人間は少ないだろう。祭典を初制覇した今「確固たる存在」としてマット界に君臨するには、3冠とGHCの同時戴冠が最短距離と読んでいるのだ。

 激闘が続いたカーニバルを完走して「いつも通りの自分じゃ得られない自信を得られたのは確か。ノリと勢いがうまくかみ合っている」と心身ともに絶好調期に突入した丸藤。このまま一気に前人未到の地まで突っ走る覚悟だ。