全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル」22日の名古屋大会で、Bブロックの優勝候補・諏訪魔(41)がヨシタツ(40)に敗れ、連勝が4でストップ。優勝に黄信号が点灯した。

 試合は序盤から諏訪魔がペースを握る。戦前の予告通り、執拗にヨシタツロック(変型肩固め)を狙ってきた相手をラフファイトでねじ伏せ、ドロップキックや岩石落としで追い込んだ。しかし必殺のラストライドを決めてフォールに入ったところ、下から狙い澄ましたようなヨシタツロックでガッチリ捕獲され、あえなくギブアップ負けを喫した。

 試合後、ダメージの大きい諏訪魔は大荒れでノーコメントのまま控室へ消えた。一方、大殊勲の星を挙げたヨシタツは、予告通り「今日からヨシタツロックはヨシタツ幻想(ファンタジー)に改名する!」と宣言。してやったりの表情を見せた。

 開幕前にはカーニバル制覇と3冠奪取を宣言した上で、3月25日のさいたまスーパーアリーナ大会で屈辱を受けた“野獣”藤田和之(47)に対し「結果を出して『勝ち逃げする』なんて言ってられねえ状況にしてやるぞ、オイ!」とリベンジ戦を要求していた。しかしこの日の敗戦で、藤田戦が遠のいたことは事実。最後の公式戦となるディラン・ジェイムス戦(25日、後楽園)は絶対に負けられない状況となってきた。

 またBブロックではノアの天才・丸藤正道(38)がKAI(34)を不知火で一蹴。勝ち点8で諏訪魔、秋山準(48)、ゼウス(36)と並んでトップに立った。