いよいよ幕を開ける全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」(7日、仙台で開幕)に向け、2年ぶり14度目の出場を果たす秋山準(48)が現在の胸中を明かした。「卒業宣言」から前言撤回して再びCCの舞台に立つに至った経緯から、運命の再会を果たす丸藤正道(38=ノア)への思い、さらには全日マットからの撤退を示唆している野獣・藤田和之(47)についても語った。

 ――2016年大会を最後に卒業宣言したCCに戻ってきた

 秋山:心が重い…。興奮しているのか眠れないもん。昔からCCは1年の中で一番嫌なシリーズ。解放されたと思ったら、この年(48歳)になってまた戻ってきたからね。

 ――自分の意思か

 秋山:もともとは青柳優馬(22)のケガだよね。約束を破るわけだから悩んだ部分はあったよ。それに昨年の俺は3冠(ヘビー級王座)に挑戦してないでしょ。一番苦しいCCに出ていないから、口にできないなって。もし優勝できなくても、この先に「CCに出たんだから挑戦は文句ないだろ!」という材料にはなるなと。

 ――同じBブロックには12年末に退団したノアの丸藤が入った

 秋山:彼の中にはドロドロしたものがあるかもしれないけど、俺の中にはない。うるさい俺に文句を言わなかった後輩であり、若いころから俺にしっかり意見してきた唯一の後輩と、彼の20周年イヤーに戦えるのも何かの縁。(25日後楽園大会の公式戦を)雌雄を決する戦いにしないといけないから、そこまでは勝ち点をもぎとらないと。

 ――同ブロックの諏訪魔(41)は3月25日さいたま大会で藤田に敗れた

 秋山:石川修司(42)と組んでる諏訪魔を見たら脅威だけど、あの試合を見ても脅威はなかった。ただ(敗戦を)覆さないといけないのは分かっていると思うし、それをCCで出してくるだろうね。

 ――ところで藤田とケンドー・カシン(49)は全日本撤退を示唆した

 秋山:そう? じゃあ、お疲れさまでした。

 ――…試合の感想を

 秋山:普通だね。ネームバリューはあるけど藤田選手、カシン選手じゃなくてもできる試合だった。特別なことやってないでしょ!? 特別なものといえば「チームJAPAN」が見られたこと。(カシンが4人で記念撮影して)余計なことをしたから新日本プロレスさんに怒られるよ。永田(裕志)選手や中西(学)さんが来ていたのに…。

 ――諏訪魔と藤田の再戦は組むのか

 秋山:諏訪魔の気持ち次第。それで交渉するかどうか。

 ――最後に

 秋山:途中で体が動かなくなるかもしれないし、逆にスイスイ終わってるかも。最後まで戦い抜き、3冠(挑戦)にふさわしい成績を残しますよ!