25日の全日本プロレスさいたまスーパーアリーナ大会の直前会見が23日、都内のホテルで行われ、3冠ヘビー級王座を懸けて激突する王者ジョー・ドーリング(35)と挑戦者の宮原健斗(29)が激しい火花を散らした。

 これが4度目の防衛戦となる王者は宮原について「いつもタフでハードな試合をしている。どれだけ過酷な試合にも対応できる。将来は全日本だけでなく日本のトップになるのは間違いない存在」と警戒心をあらわにした。それでも、ここでベルトを手放すわけにはいかない。「最高でタフで、ものすごいぶつかり合いになる。日本で最高の試合になると確信している」と自信をのぞかせた。

 一方、3度目の同王座戴冠を狙う宮原は「ジョーは間違いなくナンバーワンの外国人。そして俺はナンバーワンの最高男。プロレスのど真ん中をお見せして、最後は俺が3冠ベルトを巻く」と誓った。決戦が迫るにつれて緊張感も増しているが「自分はナーバスになるほど強くなる。当日は入場から発散していく」とクールに言い放った。

 全日プロにとって同会場では初の興行で、野獣・藤田和之(47)に“悪魔仮面”ケンドー・カシン(49)、そしてアジアタッグ王者の永田裕志(49=新日本プロレス)と話題豊富な選手が集結する。宮原は「自分は初めてが大好き。見る人が増えれば増えるほど最高のものをお見せする」と豪語し、主役の座を奪い取る覚悟を示した。