全日本プロレスは5日、横浜市内の事務所で会見し、3月25日のさいたまスーパーアリーナ大会で3冠ヘビー級選手権、王者ジョー・ドーリング(35)vs挑戦者・宮原健斗(28)を行うと発表した。

 3日の横浜大会でヨシタツ(40)とのコンビで世界タッグ王座を奪取し、その勢いで3冠挑戦も決めた宮原は「日本全国を回る中で、俺の方がメーンで盛り上げられると思っていた。それは3冠王者じゃないとできないし、プロとしてその位置にいたい」と昨年10月9日に陥落して以来となる、3度目の同王座返り咲きに闘志を燃やした。

 一方、3日にKAI(34)の挑戦を退けV4に成功したドーリングは「がん(悪性脳腫瘍)からカムバックし、3冠を取るのが一つの目標だった。昨年10月21日にこの王座を取ってから、ベルトへの気持ちは強くなっているし、宮原がその気持ちを高めてくれる」と最強の挑戦者登場を歓迎した。

 宮原が「3冠ベルトを奪取して、全日本プロレスをさらなる高みに持っていく。ナンバーワン対ナンバーワンの対決を楽しみにしてほしい」と語ると、王者も「これは世界ナンバーワンの戦いになる。さいたまで大爆発が起こる」と決戦を心待ちにした。