【全日本】ドーリングが狙う3つの首

2017年09月29日 16時30分

やる気満々のドーリング(右)

 全日本プロレスの“はぐれ暴走外国人”ジョー・ドーリング(35)が28日、「リベンジリスト」を公開した。先の王道トーナメントは準決勝敗退に終わったことに憤慨しており、元盟友でトーナメント覇者の諏訪魔(40)、3冠ヘビー級王者の宮原健斗(28)、そして前王者の石川修司(42)をロックオン。全員に借りを返し、3冠王座奪還を果たすまで真の復活宣言は封印する覚悟だ。

 ドーリングはこの日、米国に帰国。成田空港で「王道トーナメントは残るべき人間が4強に残ったけど、自分の結果は認めない。だから次にやるべきことは決まった。まずは連中にリベンジしないといけない」と感情を押し殺すように語った。

 23日仙台大会の準決勝では、7月まで所属した暴走ユニット「エボリューション」のボス・諏訪魔との遺恨決着戦が実現した。だが最後は丸め込みで敗れ、不完全燃焼に終わった。しかもその諏訪魔が優勝したため、行き場のない怒りは倍増している。

 それでもすぐに次のチャンスが到来した。10月9日後楽園大会で、石川との「3冠王座次期挑戦者決定戦」が決まったのだ。石川はトーナメント準優勝者であると同時にドーリングの「リベンジリスト」のトップに名前を連ねている。「覚えているか? 俺は(4月30日博多大会の)チャンピオン・カーニバル(CC)決勝のことは忘れてないぞ」。CC初優勝の野望を打ち砕かれた無念さは、一瞬たりとも胸から離れたことはない。

 しかも勝てば同日に行われる3冠戦(宮原VS諏訪魔)の勝者に10月21日横浜文化体育館大会での挑戦が決定する。「宮原でも諏訪魔でもどっちでもいい。とにかく今は全員をぶちのめしたい気持ちでいっぱいだ」。もちろん4月のCC公式戦と7月17日後楽園大会で敗れてシングル2連敗中の宮原には、借りを倍返しする必要がある。

 1年前は悪性の脳腫瘍で闘病中だった。長期欠場を経て復帰したのが今年1月。驚異のスピードでトップ戦線に戻ってきた。それでも「俺はまだ完全復活していない。その証しが3冠ベルトを取ることだ。3人全員をぶちのめして3冠を取ることが俺の使命なんだ」と豪語して機上の人となったドーリング。

 復讐の鬼と化した男が全日マットに大嵐を呼び込む。