【全日】諏訪魔「王道T」連覇 10・9後楽園で3冠挑戦決定的

2017年09月24日 00時00分

優勝した諏訪魔

 全日本プロレス「第5回王道トーナメント」は23日の仙台大会(宮城・夢メッセみやぎ西館ホール)で優勝決定戦を行い、暴走男・諏訪魔(40)が2連覇を成し遂げた。準決勝で因縁のジョー・ドーリング(35)を制裁すると、優勝決定戦では前3冠ヘビー級王者の石川修司(41)を撃破。共闘を呼びかけていた石川からは「受諾」の返事を受け取ることにも成功した。これで10月9日の後楽園ホール大会での3冠王座挑戦も決定的で、失意の男に“収穫の秋”が到来した。

 準決勝で諏訪魔は暴走ユニット「エボリューション」を離脱したドーリングとの遺恨決着戦に臨んだ。4年間苦楽をともにした元相棒への「情」以上に、新日本プロレス小島聡(47)との試合(8月27日、両国)を乱入によってブチ壊された恨みの方が大きかった。

 試合は長時間の場外戦で苦しむも、最後はフライングボディーアタックをクルリと反転させると、そのまま丸め込んで辛勝。意地で優勝決定戦の舞台へ進んだ。

 最後の相手は準決勝で3冠王者の宮原健斗(28)を撃破した石川だ。しかも7月17日の後楽園大会の3冠戦で当時の王者だった石川に敗れており、約2か月ぶりのリベンジがかかる一戦になった。

 序盤に断崖式のDDTを食らった諏訪魔は爆弾を抱える首を痛め、苦しい展開が続いた。スーパーヘビー級同士によるド迫力の攻防が続く中、ハイライトは15分過ぎに訪れた。ランニングニーを捕らえると、体勢を崩しながらもラストライドに。すかさすラリアートとエルボーを挟んで、最後は195センチ、130キロの巨体を引っこ抜くように岩石落とし固めで勝利した。

 試合後は開口一番「アンタの強さは痛いほど分かった。俺と組んで全日本、プロレス界で暴れ回ろう」と右手を差し出すと、トーナメント前に一度は拒否した石川もガッチリ握手。頼もしい新相棒が加わった。

 負の連鎖が続いた夏だった。周囲の反対を振り切って邪道・大仁田厚(59)との電流爆破デスマッチに出場すると、翌日の3冠戦で敗戦。そしてG1クライマックス1勝8敗の小島に敗戦…ファンからも厳しい声が届いた。

 まだファンの信頼が回復していないことを十分に自覚しているからこそ「次は3冠ベルトを取りにいこうと思う。会社には俺の挑戦を認めてもらいたい」と表明した諏訪魔。すでに3冠戦開催が発表されている10月9日の後楽園大会で、王者・宮原への挑戦が決定的になった。この勢いのまま、昨年1月に返上して以来となる3冠王座奪還へ突き進む。