前3冠王者の宮原健斗(28)が17日の後楽園大会を「2017年ラストチャンス」と位置付け、背水の陣を敷いた。

 5月21日の後楽園大会で石川に敗れて3冠王座から陥落。「次期挑戦者決定戦」と勝手に位置付けた6月11日の諏訪魔戦(後楽園)でも黒星を喫し、王座戦線から遠のいたかに見えた。

 それでも、17日にジョー・ドーリング(35)との一騎打ちが組まれたことについて「プロレスの神様は宮原健斗を見捨ててなかった。今回も勝手に『次期挑戦者決定戦』にする」と表明。相手はチャンピオン・カーニバル準V(優勝は石川)だけに、“挑戦権”をかけて戦う相手として不足はない。

 ただし、今年掲げる目標はあくまで旗揚げ45周年記念大会(8月27日、東京・両国国技館)で、3冠戦の舞台に立つことだ。宮原は「ここを逃すと、2017年は脱落して終わる。ラストチャンスです。危機感はあるけど、このチャンスを30倍に生かす」。ナルシシスト男は不退転の決意で“ラストチャンス”に臨むつもりだ。