全日本プロレスは29日、米WWEを退団したTAJIRI(46)が6月11日の後楽園ホール大会に参戦すると発表した。

 TAJIRIは6人タッグ戦で吉江豊(43)、田中稔(44)と組み、秋山準(47)、ウルティモ・ドラゴン(50)、丸山敦(40)組と対戦する。この試合が日本マット復帰戦となり「米国に行く前に何回か全日本に参戦して、すごく良かった。上がるなら全日本と思っていた。未対決の相手とドンドン戦いたいと思い、その1発目が秋山さんで光栄です」と感謝の言葉を口にした。

 今年1月、約12年ぶりにWWEに正式復帰したが、ヒザを痛めた後に試合の出場許可が下りなかった。医師3人のうち2人からOKをもらったものの、1人だけ「OKだがちょっとリスキー」と診断されたことに加え、46歳という年齢がネックになった模様だ。その後はWWEのトレーニング施設「パフォーマンスセンター」で3か月間、指導役をしていたが「一緒にいたコーチより動けた。コーチだけで米国にいることはできなかったし、その思いを日本でぶつけたい。ヒザは全然大丈夫」と万全を強調した。

 もちろん秋山との初遭遇だけが目的ではない。「全日本さんは歴史と伝統がある。3冠ヘビー、世界タッグ、アジアタッグ…全部触れてみたい」とタイトル奪取にも狙いを定めており、日本復帰戦が待ちきれない様子だった。