全日本プロレスの暴走男・諏訪魔(40)が12日、執拗なメッセージを送りつけてくる邪道・大仁田厚(59)を一蹴した。

 怒りを通り越し、もはやあきれた表情だった。諏訪魔は「俺に公開回答を求めてるんでしょ? でもここで答えるから、その必要はない。電流爆破をやるつもりはないし、俺は全日本に(爆破は)必要ないと思ってる」と吐き捨てた。

 昨年末から一方的に対戦相手として名前を挙げられ、いつしか電流爆破デスマッチへの出場を要求されていた。これまで無視を決め込んでいたのをいいことに、ついに大仁田は17日の全日プロ後楽園大会を訪れて観衆の目前で回答を迫ることを表明した(12日付本紙既報)。諏訪魔もようやく既成事実をつくられている現状に気付き、来場前の意思表示に踏み切ったのだ。

 ただし19日のアイメッセ山梨大会の全日本軍(諏訪魔、秋山準、ケンドー・カシン、井上雅央組)VS邪道軍(大仁田、保坂秀樹、雷神矢口、パンディータ組)で初対決することについては「組まれた試合はやる」とプロとしての責務は全うするつもりだ。

 皮肉なことに大仁田が来場する17日は“邪道信者”として知られるKAI(33)とタッグ対決するから話はややこしい。「KAIは俺が知らない間、ジーパンで試合してたんだろ!? どうせならはいて来い!」と皮肉めいたメッセージも忘れなかった。

 この日の千葉大会ではうっぷんを晴らすようにブラック・タイガーⅦのマスクをはぎ、大暴れした。「後楽園には来なくていいから!」と最後までアレルギー反応を示した諏訪魔。危険な初遭遇の行方が注目となってきた。