全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(27)の“ナルシシスト力”が、決戦を前に加速する一方となっている。

 宮原は5日、東京スカイツリータウンで行われた11・27両国国技館大会での3冠ヘビー級選手権の公開記者会見に出席。観客を前に「全日本の顔が誰なのか、はっきり決めさせてもらう」と必勝を誓った。現在、挑戦者・諏訪魔(39)との前哨戦は7連敗中だが、どこ吹く風で「今日の僕、黒いスーツが似合ってますよね」と上機嫌だった。

 この発言からも分かるように、宮原の武器(?)は徹底したナルシシズムだ。自身のSNSに大量の自撮り画像をアップして周囲から「勘違いしている」と批判されてもお構いなし。それどころかその自己愛は、防衛を重ねるごとに強固になっている。真顔で「今が自分史上最高」と話すから、これは本物だ…。

「SNSで自分を検索してファンの方が撮った写真を見ると、最近、本当にかっこいいんですよ。平均でも80点は超えてますね。最低でも50点を下回ることはない。前はたまに32点くらいの画像もあったんですが、最近の写真はどれもかっこいい。王者の風格がある。だから勝つでしょう」

 点数の基準はなんだかよく分からないが、宮原はその独特の美意識を支えに5度の防衛を重ねていることだけは間違いない。V6戦は前哨戦で黒星が先行しているものの人並み外れたナルシシズムを武器に、決戦を制することができるか。