全日本プロレスがまたもや面倒な男に目をつけられた。“悪魔仮面”ケンドー・カシン(48)が17日、11月27日両国国技館大会で秋山準社長(47)との初コンビ結成を熱望したのだ。

 カシンは試合も組まれていないのに、秋山の誕生日である全日プロ9日の後楽園大会を表敬訪問。リング上で「はぐれ全日本軍団」のTシャツをプレゼントした。秋山は明らかに迷惑そうだったが、直後に鉄人・小橋建太(49)がゲスト登場したため、カシンの怪行動はすっかり関係者の記憶から消えうせていた。しかし悪魔仮面は自信満々だった。

「秋山社長も突然の贈り物を喜んでくれた。手応えありだ。会場では会う人会う人に嫌な顔をされ、罵詈雑言を浴び、花道で小橋さんにあいさつしたら『誰だ、お前?』という顔をされたが…。ぜひ両国で組ませていただきたい。相手はGET WILD(大森隆男、征矢学組)だ」

 カシンは2004年に世界タッグ王者に君臨し、今年の王道トーナメントもベスト4まで進出。王道継承者を自称しているものの、実は「四天王」はもちろん秋山とは対戦経験がなく、今回が最後のチャンスと踏んでいる。

「同世代ですし、ぜひ大舞台で秋山社長と並びたいわけです、ハイ。東金祭り同様に声はかかっていないけどな。永田裕志は冷たい男だ。俺も魂とスリッパだけは東金に置いておく。しかし台湾とは…(以下略)」

 対戦相手に指名されたGET WILDは、大森が再結成を呼び掛けるも征矢が回答を保留したまま。それでも実現すれば魅力的なカードとなる。全日本11・27両国決戦に向けては、16日に大仁田厚(58)が電流爆破バット持参認可を要求したばかり。難題続きの秋山社長は悪魔仮面の声をどう聞くのか。もっとも聞かなくたって何の罪にも問われないが…。