全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」を2連覇した〝ビジネスタッグ〟宮原健斗(32)、青柳優馬(26)組が、2022年の団体創立50周年イヤーでの「新しい5冠戦」実現をぶち上げた。

 来年1月3日の東京・後楽園ホール大会では〝暴走スープレックス〟こと諏訪魔、芦野祥太郎組が持つ世界タッグ王座に挑戦する。前王者として王座返り咲きを誓う宮原は「今回のタッグリーグで新境地が見えた。お互い自由にやっているのに結果がついてくる感じです」と自信をみなぎらせた。

 王座奪還の先に見据えるものがある。世界タッグ王者同士による3冠ヘビー級王座戦、いわゆる「5冠戦」の実現だ。近年では昨年7月に当時の3冠王者・諏訪魔VS石川修司で実現した。だが2人は、過去の5冠戦とは違うものが見せられると強調する。

 青柳が「僕と大将(宮原)なら、今までにない5冠戦ができますよ。ビジネスタッグだからこその戦いが」と言えば、宮原も「仲がいいわけでなく、いつでも決裂する可能性があるからこそ激しい戦いを見せられる」とうなずいた。

 改めて2人の関係性を聞くと、宮原は「練習と試合以外では会わないです。仕事場でしか会わないビジネスタッグ。SNSで仲が良さそうな雰囲気を醸し出している? ハハハ、そりゃそうでしょう。それが僕たちのスタイルですから」と涼しい顔だった。

 11月2日に26歳になったばかりの青柳が来年10月1日までに3冠王座を初戴冠すれば、宮原の持つ同王座史上最年少戴冠記録(26歳11か月)を更新する。宮原は「その記録の保持者の僕と、破る可能性のある青柳優馬で5冠戦。実現したいですね」とニヤリ。浅い関係だからこその死闘を実現させるためにも、まずは新春決戦でのタッグ王座取りに集中する。