全日本プロレスの〝暴走専務〟こと諏訪魔(44)が、3冠ヘビー級王座奪還に大きく弾みをつけた。

 7日の後楽園大会では芦野祥太郎(31)とのコンビで世界タッグ王者の宮原健斗、青柳優馬組に挑戦。雄たけびを上げながら宮原にチョップを繰り出すなど暴走ファイトを展開すれば、芦野も負けじとジャイアントスイングで青柳をぶん回す。

 さらに諏訪魔は豪快なドロップキックで宮原を吹っ飛ばして会場を沸かせ、最後は芦野が青柳をTボーンスープレックス(エクスプロイダー)で仕留めた。

 1月に石川修司との暴走大巨人を解散して以来のタッグタイトルを手にした諏訪魔は「うれしい。もっと豪快に響き渡るチームにしていこう」と喜びを口にした。

 4月に結成したばかりのコンビで結果を残したことで、今後の展開にも胸を躍らせる。「芦野はプロレスに対して真っすぐなところがいい。頑固な男だと思うけどそういう部分をもっと俺が引き出さないと。いきなりケンカでもしてみるか」

 一方で、数々の栄光を手にしてきた暴走大巨人のイメージ脱却を図るため、新コンビをブランド化させる方針だ。そこで「まず名前だよ。芦野の人間性が出る名前、何かないか。暴走大巨人だってマスコミがつけた名前だから、東スポ、何か考えろ! 社内で検討してくれよ! オイッ!」と要請した。

 21日の後楽園大会では3冠王者ジェイク・リーへの挑戦を控えており、この勢いのまま一気に5冠王に返り咲く。