全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」は25日、新型コロナウイルス感染拡大による4都府県への非常事態宣言の発令を受けて無観客で4試合が行われ、佐藤耕平(43)が〝大巨人〟こと石川修司(45)に勝利。4勝2敗の勝ち点8で首位タイをキープした。

 かつて「ツインタワーズ」としてBJW認定タッグ王座に2度輝くなどしたパートナー対決は、巨体が正面衝突する激闘となった。序盤からチョップの打ち合いで破裂音を響かせたかと思えば、耕平が相手の巨体をファルコンアローでぶん投げ、石川はエプロンから場外へのフットスタンプを敢行するなどド迫力の攻防を展開。頭突き合戦など意地をぶつけ合ったが、最後は耕平がまさかのラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪った。

 試合後「加減ねえぜ…。楽しいな、オイ」と満足げに話した耕平は「シングル初めてで。横にいる時から彼の強さは十二分に分かっていたけど、対峙すると嫌だね。でもリーグ戦ももう、楽しいとかどうこう言っている状況でもないので勝ちにこだわろうと思って引き出しを開けました」としてやったり。
 
 一方、敗れて2勝4敗となり崖っぷちに追い込まれた石川は「チクショー。初めてのツインタワー対決で痛気持ちよさによっている負けちゃいましたね…」とガックリ。それでも「これから俺のミドルネームは『逆転の巨人』ということで。まだまだあきらめないですよ」と話した。

 また残る公式戦3試合は芦野祥太郎が大谷晋二郎に、ジェイク・リーがゼウスに、宮原健斗が諏訪魔にそれぞれ勝利。芦野は3勝3敗の勝ち点6、ジェイクと宮原は4勝2敗で勝ち点8とした。