全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」は17日の新木場1stRING大会で4試合が行われ、3冠ヘビー級王者の諏訪魔(44)が初エントリーの土肥こうじ(31)に完勝し、2勝2敗の勝ち点4とした。

 試合は3冠王者が圧倒した。相手の攻撃を真正面から受け止め、最後はラリアート、岩石落としから万力スリーパーで捕獲。そのまま絞め落とし、6分58秒でレフェリーストップ勝ちした。

 試合後は「あいつ、重いな。あの重さをうまく使われたら厄介になる気がするけど、今日を乗り越えることができて良かった。調子が上向いてきたよ。絶好調だ!」と自信の表情。今後に向けて「これで星も五分だ。3冠王者としてCC優勝、完全制覇の望みはまだあるよな。3敗しちゃうとヤバい。土俵際だから、しっかり勝っていって結果を残したい」と力をこめた。

 一方、土肥はこれで1勝3敗と厳しい状況。試合後は「なんだあれ。怪物じゃねえか。あれがここ十何年ずっと全日本を守ってきた男だな。全日の象徴…、まだ届かねえけど、必ず追いついてみせるぞ」と悔しさをにじませた。

 残る公式戦はジェイク・リーが大谷晋二郎に、青柳優馬がゼウスに、佐藤耕平が芦野祥太郎にそれぞれ勝利。ジェイクは勝ち点6、青柳は勝ち点4、耕平は勝ち点4とした。