全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」が9日にエディオンアリーナ大阪第2競技場で開幕する。

 10選手が出場し、5月3日の東京・後楽園ホール大会までの全10大会で勝ち点2の総当たりリーグ戦を行い、最多得点者が優勝となる。最多得点者が多数の場合は5月3日に優勝決定戦を行う。

 中でも気を吐いているのが出場選手中最年少で唯一20代の世界タッグ王者・青柳優馬(25)だ。最近は〝陰湿ファイター〟として独自のポジションを確立しつつあり、9日の開幕戦で対戦する23歳年上の大谷晋二郎に「初戦がネタ枠なので逆にもらった」と言い放ち周りを驚かせた。さらに優勝すれば故ジャンボ鶴田さんの持つ最年少記録(29歳1か月)を大きく更新することになるだけに「CCの歴史を塗り替えられるのは僕だけということになりますので。記録、塗り替えたいです」と偉業達成に意欲を見せる。

 春の嵐は吹くのか。並み居る先輩たちを押しのけ、若武者がどれだけの存在感を残せるかにも注目したい。