8日の全日本プロレス保土ヶ谷公会堂大会で、3冠ヘビー級王者・諏訪魔(44)が次期挑戦者のヨシタツ(43)、前王者の宮原健斗(32)とトリオを結成するも案の定、大荒れの展開になった。

 初めてのプロレス興行ということもあり「保土ヶ谷公会堂プロレスこけら落とし記念スペシャル6人タッグマッチ」と銘打ち行われたが、それぞれに思惑を抱える諏訪魔組は試合前からギクシャクだった。フランシスコ・アキラ、本田竜輝、田村男児の若手トリオを迎えた一戦だったが、21日の京都・KBSホール大会で3冠戦を控える諏訪魔とヨシタツはゴング前から口論。宮原は宮原でこの日は控室が用意されず、荷物置き場的なところに用意されたスペースで試合の準備をして「3冠ベルトを失ってから、どんどん扱いが悪くなっている気がする」と愚痴っていた。

 そんな3人がまとまるはずもない。口喧嘩や諏訪魔からヨシタツへの超攻撃的タッチ、さらにヨシタツから諏訪魔への誤爆攻撃など空中分解の危機が続出。それでも連係の取れない中「個の力」で押し切り、最後は宮原が本田をシャットダウンスープレックスで仕留めた。

 試合後マイクを持った諏訪魔は「お前の新日育ちのバックドロップと俺の全日本のバックドロップ、どっちがすごいか勝負しようぜ」と宣戦布告。これにヨシタツも「いいだろう。本当に大事にしてきた、ここぞという時にしか出さないバックドロップを見せてやる」と応じた。さらに世界タッグ王者の宮原は14日の東京・後楽園ホール大会でゼウス、入江茂弘組を迎えたV2戦の勝利とともに「次にここ保土ヶ谷に来る時は3冠ヘビー級のベルトも巻いた姿を見せます」と誓った。