初の試みとなる興行は血で血を洗う戦いとなるのか。27日に全日本プロレスが団体史上初のワンマッチ興行(3月18日、東京・新木場1stRING)の開催を発表。GAORA TV王者の〝狂猿〟こと葛西純(46)に〝大巨人〟石川修司(45)が挑戦する王座戦として行われるが、そのルールが王道マットではあり得ないものだった。

 24日の後楽園ホール大会でブラックめんそーれをハードコアルールで下し、初防衛に成功した王者が「王道全日本でこの葛西純とデスマッチをやろうっていう骨のあるやつはいないのか」とデスマッチルールでのV2戦を要求。

 これに石川が「やれるのは俺しかいねえ。勝負だ!」と宣戦布告し、その後「全日本はデスマッチの団体ではないが、特別な興行の形でその時だけデスマッチをやらせてほしい」と訴えていた。

 この訴えが実り、ワンマッチながら王道マットでのデスマッチ決定に石川は「他の選手はこの試合に絡んでほしくない。全日本プロレス、PWFと十分に協議し、ワンマッチ大会にしてもらいました。この試合が全日本プロレス所属・石川修司の最初で最後のデスマッチのつもり。だからこそ必ず勝たないといけない」と決意を表明した。

 プロレス界のワンマッチで有名なところといえば、1987年1月14日、新日本プロレス後楽園大会での藤波辰爾(67)と木村健吾(67)による伝説の試合。異種格闘技仕様の硬いマットで行われた遺恨清算マッチは、藤波が木村を逆エビ固めで仕留める死闘となったが…。果たして王道マット初のデスマッチはどうなるか。