全日本プロレスの暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」を制覇した「ネクストリーム」の宮原健斗(31)、青柳優馬(25)組が世界タッグ王座奪取を誓った。

 来年1月2日東京・後楽園ホール大会で王座を保持する〝暴走大巨人〟諏訪魔(44)、石川修司(45)組への挑戦が決定。8日の一夜明け会見で宮原が「タッグに無縁だったこの宮原健斗がタッグの勲章を手にできて、昨日はハッピーな夜だった」と振り返れば、青柳も「今年の最後に結果を出せて安心しているし、大嫌いなジェイク・リーに勝てて家に帰ってもニヤニヤしていた」と語った。 

 新年最初の試合がタイトル戦になるが、宮原は「久しぶり過ぎて、形も巻き方も忘れてしまったタッグベルト。2021年のスタートダッシュを切るためにも全開で臨む」と意気込み。青柳も「実は世界タッグは初挑戦。初挑戦、初戴冠を狙う」と語気を強めた。

 一方、最強タッグ2連覇を逃した王者組は危機感をあらわにする。石川は「負けたら解散する。慢心しているわけじゃないが、僕らはリスクを負ってないとダメ。ベルトとともに解散をかけて戦う」ときっぱり。諏訪魔も「このままじゃいけない。流れを変えないと」と悲壮な覚悟を決めた。21年の王道マット開幕を告げる注目のタイトル戦になりそうだ。