【全日本】最強タッグV・宮原が歴史的エースへ 2大巨頭を目指す

2020年12月08日 11時00分

宮原(右)はジェイクの頭部にドロップキックを決めた

 全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」を制覇した宮原健斗(31)が、団体の歴史的エースを目指す。7日後楽園大会の最終公式戦では青柳優馬(25)との「ネクストリーム」で首位タイのジェイク・リー(31)、岩本煌史(30)組を下して優勝。次に目標とするのは故ジャンボ鶴田さん、故三沢光晴さんの姿だ。

 宮原組、ジェイク組に並び勝ち点8で首位だった大日本プロレスの関本大介(39)、アブドーラ小林(44)組がセミで諏訪魔(44)、石川修司(45)組に敗れたため、メインが事実上の優勝決定戦になった。

 試合は大接戦となったが、25分過ぎに宮原がブラックアウト(ヒザ蹴り)を乱れ打ち、ペースをつかむことに成功。最後は青柳がジェイクの岩石落としをフロントネックロックで切り返し、そのまま腕も決めるエンドゲームに移行してギブアップを奪った。

 宮原にとっては諏訪魔と組んで出場した2015年大会以来、2度目の最強タッグ優勝。即座に「今、暴走大巨人がヘビーのベルトを独占している。そろそろ俺の腰にベルトを巻こうじゃないですか」と諏訪魔、石川組が持つ世界タッグ王座挑戦に名乗りを上げた。

 今年は3冠ヘビー級王者として新年を迎えたものの、3月に諏訪魔に敗れて王座から陥落。以降は新型コロナウイルス禍に不振が重なりタイトルとは無縁になっていたが、優勝をきっかけに再び戴冠に動きだす。

 ベルトとともに目指すべき姿も定まった。「このコロナでいろいろ考えたんです。苦しい時代だからこそエースである僕が強くならなきゃいけないって。そのためにどうしたらいいか。そこで過去の全日本を振り返って浮かんだのが、ジャンボ鶴田さんと三沢さんだったんです」

 苦境を乗り越えるには何が足りないのか。その答えを宮原にしては珍しく、鏡ではなく過去のエースに求めた。2人の試合映像や発言、行動を繰り返し見て研究したとして「その人だけを見れば『全日本とは何なのか』が分かるのが僕にとってのエースなんです。対戦相手や場所は関係ない」と力説。その上で「そういう意味でお二人は全日本そのものだった。じゃあ自分はどうか。正直まだ至ってない。60%くらいですよ」と分析した。

 2大巨頭に近づくための明確な答えはまだ出ていないが「お二人とも、プロレスが人生そのものだったように僕には見えるんです。そうなれるようにいろいろ模索したい」とプロレスと“心中”する覚悟だ。「まあ何を言っても結果がないと。まずはベルト!」。逆襲のエースが先頭に立ち、光の見えないウィズコロナ時代を切り抜ける。

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