全日本プロレスの3冠ヘビー級&世界タッグ5冠王者の諏訪魔(44)が、自身率いるユニットの女子部門「エボリューションガールズ」立ち上げを正式発表した。選手を発掘、育成し、王道マット初の女子プロレスラーをデビューさせる。また女子プロ界参入に伴い、12月12日の「アイスリボン」横浜ラジアントホール大会視察を決めた。


 暴走男が女子プロレス界に殴り込みだ。ピンクの文字でデザインされたロゴを披露した諏訪魔は「このたび、正式にエボリューションガールズを募集します。今は女子プロレス界が盛り上がっているしね。全日本でやるのは大変な話になるので、まずはエボリューションで女子を盛り上げたいと思う」と語った。

 4月の本紙取材で女子部門設立の考えを示したが、マット界を襲った新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客試合が続いたことなどから進展していなかった。それでも着々と準備を進め、全日本が男子の公開入門テストを12月13日東京・後楽園ホール大会で開催するタイミングに合わせ女子部門立ち上げを発表するに至った。

 募集要項は身長150センチ以上で週2回以上道場に通えることが条件で、年齢や格闘技経験は不問。幅広い層からの応募を希望する。応募期限は12月いっぱいで「半年くらいでデビューできるように一人前の女子レスラーをつくりたい。全日本からスタートして女子プロ界だけじゃなく、プロレス界を股にかける女子選手にしてみせますよ」と自信をみなぎらせた。

 また、連動して12月12日「アイスリボン」横浜大会を同じエボリューションの石川修司(45)と訪問すると表明。「暴走大巨人で乗り込むぞ。藤本つかさに俺たちから言いたいことがある」と呼びかけた。詳しい訪問理由は明かさず、そもそもほとんど接点のない相手だけに何やら不穏なムードも漂うが…。

 一方で諏訪魔&石川の世界タッグ王者として出場中の「世界最強タッグ決定リーグ戦」は重要局面を迎えている。2勝2敗の2位タイで、残る公式戦は3試合。最終公式戦(12月7日、後楽園)では因縁のアブドーラ小林(44)組と激突する。「女子部門のためにも優勝してエボリューションの名前を広めないとな。藤本つかさ、待ってろよ、オイ!」。まずは2連覇を果たし、堂々〝異業種〟に挑戦する。