全日本プロレス24日の東京・後楽園ホール大会で世界ジュニアヘビー級選手権が行われ、王者・岩本煌史(30)が青柳亮生(20)を下して、3度目の防衛に成功した。
試合はつかみ取ったチャンスをものにしようと燃える若武者・青柳が躍動。打点の高いドロップキック、場外へのひねりを加えたプランチャ、ミサイルキックと畳みかけていく。
しかし、冷静な王者は裏投げからニーアッパー、ジャーマンスープレックスを放ち形勢逆転。青柳のリバースフランケンシュタイナー、ムーンサルトプレスに苦しめられる場面もあったが、最後は垂直落下式ブレーンバスターからの孤高の芸術(高速払腰)で3カウントを奪った。
試合後は「(青柳)亮生とのシングルは2年ぶりかな。全然違う。ケガもあったから、若い奴の中では反骨精神が誰よりも強いんじゃないか」と評価。自身は世界最強タッグ決定リーグ戦(11月18日、東京・新宿FACE大会で開幕)に出場するとあって「ジュニアの防衛戦はこれで今年は終わり。最強タッグのあの猛者の中、ジュニアの強さを証明する」と力を込めた。