全日本プロレス24日の東京・後楽園ホール大会で、世界タッグ王者の「暴走大巨人」諏訪魔(43)&石川修司(45)が「アンファンテリブル」の芦野祥太郎(30)&羆嵐(29)を撃破し、5度目の防衛を果たした。

 試合はパワー自慢同士の両軍が一歩も引かずにぶつかり合う激しい展開。だが、石川が場外で羆嵐にエプロンからのセントーンをもらってしまい悶絶。王者組は序盤からピンチに立たされる。

 諏訪魔が羆嵐にダイビングショルダー、芦野に投げっぱなしジャーマンを放って奮闘するも、またもや石川が羆嵐にセカンドロープからのセントーン、アルゼンチンバックブリーカーで追い込まれる。

 ここで諏訪魔が羆嵐にジャーマンスープレックスをお見舞いし、ダウンする石川に手を差し伸べ引き起こす。ギクシャクしていた暴走大巨人〝和解〟の瞬間だ。完全に息を吹き返した王者組が羆嵐にサンドイッチラリアート、ダブルドロップキックで畳みかけると、最後は石川がカミゴェからのジャイアントスラムで試合を決めた。

 試合後には石川が「諏訪魔さんとケンカしたままじゃ勝てなかった。でも自分から謝れなかった」と謝罪。これに諏訪魔が「こっちこそホント申し訳ない。でももう結束したから、最強タッグ2年連続優勝目指そう」と呼応。一枚岩となった暴走大巨人が、11月18日に東京・新宿FACE大会で開幕する世界最強タッグ決定リーグ戦連覇に向けて、がっちり握手を交わした。