5日に終了した全日本プロレスの祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」で全勝優勝を果たし、〝5冠王〟諏訪魔(43)の持つ3冠ベルトに挑戦が決定したゼウス(38)が6日、都内の事務所で王者・諏訪魔とともに一夜明け会見に臨んだ。

 CC優勝については「昨日は1日喜びに浸ったが、目が覚めたら気が引き締まった。次は3冠を絶対取る。それしか考えていない」とすでに気持ちは入れ替わっている様子。

 王座戦は17日、地元・大阪のエディオンアリーナ第2競技場で行われるということで「舞台と相手、ベルトも最高。ファンもたくさん来てくれると思う。こういう時期なので、感動を与える試合で必ず勝つ」と意気込んだ。

 迎え撃つ諏訪魔は、リーグ戦ではフェースロックでゼウスに敗れていることから「勢いがある最強のチャレンジャー。フェースロックは非常に危ない技なので、次はしっかり対策を取りたい」と警戒。

 直前に行われた世界タッグ選手権の会見で「3冠戦に負けたら(石川修司との)『暴走大巨人』は解散する」と発言していただけにチームの存続にもかかわってくる。自らを追い込んだ形となったが「テーマは『5冠を守る』ということ。まだ5冠王としての責任を果たしていない。コロナ終息より先にギブアップできないので、しっかり戦いたい」と不退転の決意を語った。