全日本プロレスの祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」15日の後楽園大会で行われたBブロック公式戦で、前3冠ヘビー級王者の宮原健斗(31)が「アンファンテリブル」を率いる芦野祥太郎(30)を下し初勝利を挙げた。

 宮原は強烈な頭突きなど、序盤から積極果敢に攻め込んだ。しかしマフラーホールドなどで左ヒザを集中攻撃され悲鳴を上げた。セコンドにも再三介入され、アンクルロックにとらえられる大ピンチに陥る。それでも右足一本で立ち上がりブラックアウト(ヒザ蹴り)で脱出。たまらず手を離した芦野の顔面にもう一発ヒザを叩き込んでから、必殺のシャットダウン・スープレックスホールドで3カウントを奪った。

 これで1勝1敗とした宮原は「よっしゃ! 1勝目! 芦野祥太郎とはなんだか長い付き合いになりそうだな。なんだろうな、この感じは…。ただ、今日勝ったのは俺だ。CCの公式戦で勝ったんだ。文句ないだろ。2連覇を果たすにはもう負けられないんだ。日本全国のファンが宮原健斗の2連覇を見たくて仕方ねえんだよ。俺が優勝しないと始まらないんだよ」とハイテンションで逆転優勝を誓った。

 対する芦野はまさかの開幕2連敗で「痛すぎるな、この敗戦は。とても大事な試合なのはわかっていたし、それ以上に宮原健斗にだけは負けちゃダメだった。相手の方がキャリアが倍くらいあるのか? でもそういうのは全く関係なく負けたくなかった」と悔しそうに話し、残る2戦での逆襲を誓った。

 またもう1試合行われたBブロック公式戦は青柳優馬が(24)がヨシタツ(43)に変型ラクダ固めで勝利。青柳は2勝1敗、ヨシタツは1勝1敗1不戦敗となった。