“暴走大巨人”こと全日本プロレスの世界タッグ王座を保持する諏訪魔(43)、石川修司(44)組が大一番を前に試練を迎える。2人はかねて同王者同士による3冠ヘビー級戦を「究極の5冠戦」と呼び、実現を目指してきた。3冠王座の初防衛戦で芦野祥太郎(30)を退けた諏訪魔は、25日の東京・後楽園ホール大会で石川とのV2戦が決まったことで、悲願達成は目前となっている。

 しかしその前に、世界タッグのV3戦が18日の千葉・2AWスクエア大会で行われることが決定。相手はアジアタッグ王座を持つ木高イサミ(38)&宮本裕向(38)の「ヤンキー二丁拳銃」だ。2人はアジアと世界のタッグ同時戴冠を目指しており、千載一遇のチャンスに最高のモチベーションで挑んでくることは間違いない。

 それでも諏訪魔は「世界タッグ王者とアジアタッグ王者の意地と意地のぶつかり合いを楽しみにしておけよ! オイ!」とハイテンションなコメントを発表。石川も「相手は日本でも有数の名タッグチーム。かといって私たちにも目標があるから負けられない。楽しみです」と続いた。

 両チームの直接対決は今回が2度目で、1月の対戦では暴走大巨人が勝利した。再びくせ者コンビを黙らせ、究極のパートナー対決にこぎつけるか。