団体存続の危機に、大巨人こと石川修司(44)が立ち上がった。全日本プロレスでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」が中止になった他、新たに30日と5月4、5日に東京・後楽園ホールで予定していた3大会が中止になった。

 6日の無観客試合(新木場)を最後に興行再開のめどが全く立たない状況になり、大巨人は「CCで優勝して諏訪魔さんの3冠ヘビーに挑戦したかったので、正直ショックです」と本音を漏らす。さらに「コロナで社会情勢も変わっているから、それに合わせて変化しないと、なくなってしまう。全日本をなくさないためにも、みんなが変わらないと」と危機感をあらわにした。

 2003年にDDTでデビューした石川は、05年にユニオンプロレスに移籍。その後にフリーを経験し、19年に全日本へ入団した。酸いも甘いもかみ分けた苦労人だけに、団体を守る思いは強い。そこで「戦えないからこそ、各自が何かしらの情報発信を積極的にしないといけない。僕が先頭に立ってやっていきたい」と拳を握る。

 具体的にはスマホのアプリを使用した「直接会えない」ファンとの交流を検討している。さらに「SNSで『100日後に諏訪魔を倒す石川修司』的な4コマ漫画をこの期間やろうかと思ってます。他にも僕には歌や大ざっぱな料理とか武器がある。あらゆる手段で情報発信をして、逆に新たなファン層もゲットしたい」と目標を掲げた。なりふり構わぬプロモーション攻勢で苦難を乗り越える。