大ベテランが台風の目になりそうだ。4月6日に開幕する全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」に大森隆男(50)の緊急参戦が決まった。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、祭典は開幕前から大混乱に見舞われている。参戦予定だったデイビーボーイ・スミスJr.(33)、ジョエル・レッドマン(33)、ルーカス・スティール(24)の外国人3選手が来日不可能となり欠場。さらに後楽園ホールで開催予定だった開幕戦は新木場1stRINGでの無観客マッチに変更になった。4月29日の木更津大会も2AWスクエアでの無観客開催となり、両大会とも動画配信サイト「全日本プロレスTV」で配信される。

 この大ピンチに代役で名乗りを上げたのが大森だ。「選手がいないという事態だけは避けなければならない。そのために参戦させていただくことになりました。出るからには、狙うは優勝でございます」と3年ぶりの出撃を決めた。異例ずくめのCCだからこそ、豊富なキャリアが武器になると力説する。

「アメリカに行っている時、駐車場で試合をしたことがある。あまりに暑くて観客が車から出てこなくて、事実上の無観客試合になった。(初優勝した)2014年のCCも曙選手、潮﨑豪選手と続けて(リーグ戦開催期間中に)欠場になったし。そういう経験が生きる可能性はある」

 同期の秋山準(50)からは「いろんな経験をしているし、どんな状況でも対応できると思うので優勝の目もあると思う」とエールを送られた。新型コロナの猛威が迫る中で開催されるリーグ戦は、今後も予想だにしないトラブルが起こる可能性が高い。斧戦士が6年ぶりの大波乱を起こせるか注目だ。