【全日本】宮原 5冠達成で“宮原時代”の幕開けだ!

2020年02月27日 16時35分

宮原は諏訪魔(左)目がけて強烈なキック

 1強時代は揺るがない。全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(31)が、同王座の最多連続防衛記録更新がかかるV11戦(3月23日、東京・後楽園ホール)で迎え撃つ諏訪魔(43)を切り捨てた。暴走男からの“危険球”を華麗に打ち返し、返す刀で世界タッグ王座挑戦の意向を表明。一気に5冠を達成し、シングルとタッグ両戦線で頂点に立つ。

 宮原と諏訪魔の抗争が激化の一途をたどっている。新木場大会(26日)では6人タッグ戦で激突。序盤からエルボー、頭突きを打ち合うなどリング内外でやり合い、試合は宮原のパートナー、ヨシタツ(42)が石川修司(44)を必殺の「ヨシタツ幻想」で仕留めた。

 試合後、世界タッグ王者(諏訪魔&石川)を下したヨシタツからタイトル挑戦を呼びかけられた宮原は、その場では返答を保留したが、ラブコールを受け入れることは確実。諏訪魔との、互いの王座をかけた激突を見据えて「目指すは(3冠と世界タッグ同時戴冠の)5冠です。全日本のエースは宮原で、シンボルも宮原だというのをはっきりさせるためにも5冠を実現させる。新年度からは『完全なる宮原時代』が幕を開けます」と強調した。

 普段以上に自信たっぷりなのは、ナルシシズムによるものだけではない。諏訪魔が3冠王者の防衛ロードをやり玉に挙げて「本当に面倒くせえ相手とどれだけ戦った? 俺はそういう相手とばかり戦ってきた」と指摘したからだ。これに対して上から目線で返答した。

「諏訪魔…大丈夫ですか? 過去の栄光しか、よりどころがなくなってるじゃないですか。僕は常に歴史と戦ってきたし、新しいものをつくり続けてきた。過去なんてとっくに超越して、史上最高の王者になってますから。過去のことばかり言ってるようじゃ、全く勝負にならないでしょうね」

 全日本の歴史を通じて自らが最高の王者と信じて疑わず、むしろ暴走男の発言は勝利を確信する材料にしかならなかったという。さらに「過去じゃなくて新しいものを見せてほしいですね。『最多転落記録』の保持者として」とメッセージを送りつけた。挑戦者が持つ6回の3冠王座最多戴冠記録を巧みに言い換え、“口撃”する余裕を見せた。まずは王道マットに新たな歴史を刻み込むため、運命の3冠戦に向けて突っ走る。