【全日本】諏訪魔 退路断つ! “最後”の3冠戦

2020年02月13日 16時35分

諏訪魔は宮原(右)の独走を止められるか

 これが俺の決意だ。全日本プロレスの暴走男・諏訪魔(43)が、3冠ヘビー級王座奪取に向けて退路を断った。3月23日の後楽園ホール大会で、同王座の最多連続防衛記録更新の「V11」がかかる王者・宮原健斗(30)への挑戦が決まり、揺るぎない胸中を激白。3冠戦線からの“引退”をかけて運命の一戦に臨む。

 その表情には悲壮感すら漂っていた。諏訪魔は意を決して「今回が最後の3冠戦になるかもしれない。レスラー人生をかけて戦う」と言葉に力を込めた。同王座挑戦は昨年2月24日の横浜大会で宮原に敗れて以来。11日にV10を達成し、川田利明(56)の連続防衛記録に並んだ宮原の実力はもちろん認める。

 だが暴走男にとっても、自身が持つ最多記録を更新する7度目の戴冠がかかる一戦だ。12日の会見では「全日本プロレスの顔を決める3冠戦にしたいし、『全日本プロレスとは何なのか』というテーマも投げかけたいと思っています」と言い、王者をにらみつけた。

 勝利を求めるからこその背水の陣だ。「それくらい強い気持ちが今の宮原に勝つには必要だから。あとは今、自分の中で『まだキャリア15年』という思いと『もう43歳』っていう2つの思いがある。今が全盛期っていう自負はあるけど、ケガが増えたりして『あれ?』って思うことがあるのも事実だから。今回は今後のレスラー人生を決める分岐点になる。勝てばまだいけるし、負けるようなことがあれば…」

“進退”について考えるようになったきっかけもあった。親交のあるサッカーの元日本代表DF栗原勇蔵氏(36)が、昨シーズン限りで引退。東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」授賞式(1月16日)で対談した松井珠理奈(22)が、7日にアイドルグループ「SKE48」からの卒業を発表した。

 見た目とは違い、意外と繊細な部分も持ち合わせている諏訪魔は「周りで引退とか卒業が続いて『次は俺か…』って不安になる時もありましたよ。栗原選手はマリノス一筋18年で、全日本一筋の俺としては勝手に共感させてもらってきたし。松井さんは対談したばっかりだし」と語る。

 ただし宮原に負けるつもりは毛頭なく「俺にはまだまだやらないといけないことがある。そのためにもベルトが必要なんだよ。だからぜってえ勝つぞ、オイ!」。歴史的快挙は意地でも阻止する。王道マットの象徴であることを証明するためにも、必勝の十字架を背負ってリングに立つ。