全日本プロレス11日の東京・後楽園ホール大会で、3冠ヘビー級王者・宮原健斗(30)が青柳優馬(24)を下し10度目の防衛に成功。川田利明(56)の持つ連続防衛記録に並んだ。

 ショートタイツの新コスチュームをまとい、気合十分で挑んできた挑戦者に苦戦を強いられた。序盤から右腕に攻撃を集中され、何度も悶絶。さらに右拳を振り抜くパンチやスピンキックなど、切れ味鋭い打撃にも苦しめられた。

 しかし、エプロンでのパイルドライバーやブラックアウト(ヒザ蹴り)で反撃。最後は、投入を示唆していた、かつてのフィニッシュホールド、ブレイクハート(変型ペディグリー)でダメージを与えてから、必殺のシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪った。

 試合後はマイクを手に恒例の“宮原ワールド”を展開。15分を超える大長編パフォーマンスで、まずは青柳に自ら率いるユニット「ネクストリーム」から卒業するよう宣告。さらに「宮原健斗はこのまま独走させていただく! 誰かストップさせたいやつはいるのか!?」と次期挑戦者を求めた。

 これに応じたのが諏訪魔(43)だ。直前のセミで石川修司(44)とのタッグでルーカス・スティール(24)、入江茂弘(31)を下し世界タッグ王座の初防衛に成功した暴走男は「3冠記録をこれ以上、更新させるわけにはいかねえ。俺に挑戦させろ! どっちが全日本の象徴か、そして全日本プロレスとは何なのか、それが分かる試合をしたい」と表明した。

 宮原はこれを受諾。3月23日の東京・後楽園ホール大会での決戦が濃厚となった。