異色の経歴を持つファイターが、王道マットの中心に躍り出そうだ。元静岡県警の警察官、関根“シュレック”秀樹(46)が6日の新木場大会で、グラップリングマッチ(5分1本勝負)で元世界タッグ王者の野村直矢(26)にヒザ十字固めで一本勝ちする殊勲を挙げた。

 スリーパーの体勢からリングに叩きつけられるピンチをしのぎ、一気に勝負を決めた。「グラップリングはプロレスの20~30%。バスターされて腰を打ちました。自分の夢はプロレスラーでしたし、今年はシリーズ参戦ができるように動いています」と直立不動で礼儀正しく語った。

 巡査部長時代にはブラジリアン柔術の世界大会で優勝し、2016年に43歳で格闘家へ転身した。22日の格闘技イベント「RIZIN.21」(静岡・浜松アリーナ)ではグアム出身のロッキー・マルティネス(33)との対戦が決まっており、プロレス・格闘技を股にかけた活躍が期待される。