全日本プロレスのジェイク・リー(31)が、逆襲への自信を深めている。昨年は、飛躍の1年だった。9月の王道トーナメントで初優勝し、宮原健斗(30)の3冠ヘビー級王座挑戦権をゲット。しかしここから一気に転落し、10月と今年1月の連続挑戦で3冠王座取りに失敗するや、自ら率いたユニット「スイーパー」も方向性の不一致で解散を余儀なくされた。

 それでも不屈の男は新たなユニット「陣」で、再起のチャンスを狙う。「前のユニットは正直、自分のやりたいことが出せなかった。だから『陣』では、遠慮なく自分を出していくつもり。そのためにも3冠のベルトをもう一度取りにいきます。僕がベルトを巻いて引っ張るのが、一番のメンバーのサポートになるので」と豪語した。

 もちろん、3冠挑戦の順番が最後尾になったことは自覚する。「だから、その列をごぼう抜きにするために結果が必要です。そのための準備もしています。他の人が取り入れないようなことをしてね。どんなことかって? これを見てくださいとしか、今は言えません」と拳を見つめた。

“伝説の空手家”倉本成春氏(69)が主宰する「倉本塾」や、総合格闘技の名伯楽・大沢ケンジ氏(43)の「和術慧舟會HEARTS」へ出稽古に通い、文字通り拳を磨いている。そこで手応えをつかんだようだ。まずは岩本煌史(29)とのアジアタッグ王者として臨むV4戦(11日、後楽園ホール)で大森隆男(50)、ブラックめんそーれ組を蹴散らし、再浮上のきっかけをつかむ。