プロレス大賞殊勲賞 全日本・宮原健斗「東京タワーになる」

2020年01月12日 16時30分

宮原は表現者としても上を目指す

【特別連載・選ばれし者の誓い(4)】新たな金字塔樹立へ。東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞」受賞者が今後の展望を語る特別連載「選ばれし者の誓い」第4回は、全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(30)だ。昨年は年間を通じてベルトを守り続けたことが評価され、2度目の殊勲賞を受賞。さらなる飛躍を目指し、2大レジェンドの記録を更新して、ワンステージ上の舞台に立つ。

 ――2019年は安定した強さを発揮した

 宮原 気づけば昨年1年で8回防衛しましたから。ただ、僕としては悔しい1年でした。(プロレス大賞)MVPが取れなかったですから。殊勲賞はもちろんうれしいですけど、1年の最後にプロレスの神様が宿題を与えたのかなって思います。それを取りにいくためにも、まずは2つの記録の更新をしないと。まあ、これは目標っていうより最低条件ですけど。

 ――川田利明(56)の持つ連続防衛記録「V10」と、故三沢光晴さん(享年46)の持つ通算防衛記録21回のことか。現在連続防衛が9回、通算記録が19回と更新間近だ

 宮原 その記録、どっちももう20年近く破られてないんですよ。それだけ長い間、全日本に宮原健斗のような、ずば抜けたエースがいなかったことが原因なんでしょうね。だから僕がいる以上、その記録を更新するのは歴史の必然です。

 ――それを果たした上で目標は

 宮原 エースのさらに上。全日本のシンボルになります。シンボルっていうのは象徴であるとともに「揺るがないもの」のことなんです。一番分かりやすいシンボルと言えば、東京タワーでしょうね。スカイツリーができても、やっぱり東京と言えば今でも東京タワーじゃないですか。

 ――東京タワーになりたいと

 宮原 福岡から上京してきた僕にとって、東京タワーって特別なんです。昔から心が折れそうになると、見に行って勇気をもらってました。今の時代は流れが早いですけど、その中でも変わらずあり続けるのがシンボル。昔、全日本を見ていて今は離れている人が、シンボルである僕をきっかけに戻ってきてくれるような存在を目指したい。

 ――シンボルになるにはどうすれば

 宮原 ベルトを持ち続けるのはもちろん、多方面に影響を及ぼす表現力が必要でしょう。去年、ミュージカルに出演して痛感しました。見せ方に磨きをかけて、表現者としてもっと上にいかないといけない。そのために今年は俳優業だったり、音楽だったり、いろいろチャレンジしたい。

 ――3冠王者としては

 宮原 1万人クラスの大会場に全日本プロレスを導くこと。あとは地方はどこでも、常に満員にしたい。年々(動員数が)上がってはきてますけど、それでもまだ満員にならないこともある。その責任はチャンピオンである僕にあると思っているので。

 ――2月11日の後楽園ホール大会で青柳優馬(24)とのV10戦を迎える

 宮原 僕は12年前の2008年2月11日、後楽園ホールでデビューしたんです。全日本プロレスに入団してからは、その日に後楽園で試合するのは初めて。この日に3冠戦ができるのが楽しみで仕方ないです。