【全日本】秋山 3冠王座に照準「誰も行かないなら、俺が行っちゃうよ?」

2019年12月03日 16時30分

試合前、黙々とトレーニングに励む秋山

 全日本プロレスのGMを務める秋山準(50)が絶好調だ。負傷欠場のディラン・ジェイムス(28)の代役で、ジョー・ドーリング(37)とのコンビで出場中の「世界最強タッグ決定リーグ戦」では優勝戦線に絡む奮闘ぶり。社長退任により激務から解放された大ベテランが、3冠ヘビー級王座挑戦も視界にとらえた。

 秋山の顔は充実感に満ちていた。ここまでのリーグ戦を振り返り「仕事の分担ができているのが成績につながってるんじゃないか。ジョーの爆発力を生かすために俺の時間を長くして、それがうまくいっていると思う」と力説する。

 開幕3日前の11月8日に緊急出場が決定。準備期間が短い中でも結果が伴うのは、日々のトレーニングの証しだ。特に7月に社長を退任したことが好調のきっかけになったと分析する。「今、俺が経営に関わることはほぼないですよ。数字のことは福田(剛紀)社長にお任せして、リングのことに集中できている。前は練習していても、どうしても数字のことを考えてしまったから。それが今は試合のことを考えながら練習できるので効率が全然違う。前は試合でも、入場で(客席を)見て、数字のことばっかりだったし…」

 過酷なリーグ戦をこなしているにもかかわらず、日増しにコンディションが良くなっていることを実感。「まだやれる」の自信が確信に変わった。「最強タッグで若いやつが俺に引導を渡してくれるかと思ったんだけど、そこそこやっちゃってるんで(笑い)。本当はあいつらが俺に『やっぱり、もうきついな』と思わせないといけないんですよ。リングだけじゃなく、しゃべりの部分も含めて。でも、全然そうはならなかったね」と語る。

 こうなると当然、一プレーヤーとしての欲も出てくる。世界タッグ王座挑戦はもちろん、宮原健斗(30)が持つ3冠王座も「今の状況だと『俺でいいの?』『誰も行かないなら、俺が行っちゃうよ?』って思っちゃうよ。3日間の準備でここまでできているんだから。もっとしっかり追い込んで準備できれば、もっといい状態をつくれると思う」と標的に定めた。

 3冠戦は2016年7月に挑戦して以来遠ざかっている。王座返り咲きを狙うためにも、まずは最強タッグ制覇で盛大に復活ののろしを上げる。「50歳の俺が優勝して『最高ですかー』って言いますよ」。現王者の得意フレーズを引き合いに出し、残るリーグ戦に集中した。