【全日本】リーグ戦崖っ縁の世界タッグ王者 ゼウス「気概」で逆転V誓う

2019年12月01日 00時00分

ボディガー(下)にダイブするゼウス

 全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」で苦戦を強いられている世界タッグ王者のゼウス(37)が、「気概」の2文字をテーマに逆転Vを誓った。

 パートナー・崔領二(39)と王者組として出場しているが、ここまでまさかの4敗(2勝)と出遅れた。必勝を期した30日のエディオンアリーナ大阪・第2競技場大会は、BJW認定タッグ王者の関本大介(38)、ボディガー(51)組と対戦。出場者全員が大阪出身という王者対決は、意地がぶつかり合う展開になった。途中、ボディガーが右ヒザを痛めて戦闘不能になるほどの激しい戦いは30分では決着がつかず、時間切れ引き分けとなった。

 これで勝ち点5。8点で首位に4チームが並ぶ状況で、まさに追い込まれた格好だが「確かにいろいろ苦しいですよ(苦笑い)。でも、優勝の可能性がゼロになるまでは諦めません。ここからのテーマは『気概』の2文字。気概を持って戦います」と力を込めた。

 決して弱音を吐くタイプではなく「みんな何かしら抱えて戦ってますから」と語ることはないが、実はコンディションが万全ではなく、痛みを抱えながら戦いを続けている。それが苦戦が続く原因の一つになっているのは事実だ。それでも戦うのは「ここを乗り越えれば自分自身人間としてもレスラーとしても成長できる。10年後、さらにその10年後も現役を続けるために今が重要なんです」との思いからだという。

 テーマとした「気概」にもその思いが込められている。「尊敬する、ある先輩に勧められて、中国で作られた三国志のドラマを見てるんです。その中で何度か気概という言葉が出てきて。何か引っかかったので改めて調べたら『困難にくじけない強い気持ち』っていう意味やったんですね。それこそ今の僕にピッタリやないかと。最後まで気概を持って全てを乗り越えたい」と笑顔を見せた。

 もちろん、公式リーグ戦で喫した敗北もそのままにしておくつもりはない。「すでに負けてしまった4組に対しても、王者としてこのままにしておくわけにはいかないでしょう。いずれ何かの形でやり返さないと。でも、その前に優勝です」。残る2試合で気概を見せ、奇跡を呼び込むことができるか。

 また、吉田隆司(37)、ギアニー・ヴァレッタ(30)組と宮原健斗(30)、青柳優馬(24)組の公式戦は、ヴァレッタが3冠ヘビー級王者・宮原を破る大金星。この結果、ヴァレッタ組が4勝2敗の勝ち点8で首位タイに、宮原組は2勝4敗の勝ち点4となった。