全日本プロレス3日の東京・後楽園ホール大会で、世界タッグ王者の“暴走大巨人”諏訪魔(42)、石川修司(43)組がゼウス(37)、崔領二(39)組に敗れて4度目の防衛に失敗。ゼウス組は第86代王者となった。

 ゼウス組は8月17日の札幌大会で王者組を撃破。勢いをつけての挑戦となったが、王者組がゴング前から奇襲。場外の合体攻撃でゼウスを大の字にさせると、諏訪魔は岩石落とし、拷問式逆エビ固めと一気に出る。ゼウスは8分間も孤闘を強いられた。

 さらに暴走デストロイ(ラリアート、ニーリフト、サンドイッチラリアート)で大ピンチを迎えるも、ゼウスはエプロンの石川をぶっこ抜く脳天砕きからフロッグスプラッシュ。最後はファイヤーサンダー弾にも耐え、必殺のジャックハマーで石川を葬った。

「最強の諏訪魔、石川組に勝った。世界タッグの歴史を塗り替えたぞ!」と胸を張ったゼウスとは対照的に、石川は無言で控室へ消えた。諏訪魔は「暴走大巨人だって負けるときもある。このままじゃ終わらねえ。だけど石川選手のメンタルが心配だ。今後について話し合う…」と発展的解散も示唆。東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」最優秀タッグ賞3年連続受賞を狙っていた暴走大巨人は、再び存続の危機に立たされた。