全日本プロレスの“筋肉獣”ゼウス(37)が、3冠ヘビー級王座返り咲きを誓った。

 28日のエディオンアリーナ大阪第2競技場大会では王者の宮原健斗(30)に挑戦する。両雄が3冠王座をかけて激突するのは今回が4度目。昨年7月にはゼウスが地元の大阪で初戴冠を果たすも、10月にリベンジを許し、短命政権に終わった。

「やりたくてもできないことがあったので、今回こそはベルトを奪い返して、いけるところまで防衛回数を増やしたろうという思いがある」と語る。果たせなかったこととは、他団体勢とのタイトル戦だ。

「団体内の選手とも質の高い防衛戦はしたい。でも、チャンピオン・カーニバルや王道トーナメントでもシングルをする機会がある。もっと3冠の価値を高めるのであれば、他団体のトップと戦って防衛していくのもいい。どんどん外に出ていく王者になりたい」

 悲願達成に向け、準備も整った。「昨年10月からフィジカル向上に取り組んできた。ウエートトレーニングで筋肉を増やし、体重を3キロ増やしながらもスピードは維持できた」と胸を張る。「粘りの勝負になる」と予想する一戦に向け気合十分だ。