全日本プロレスを主戦場にする佐藤光留(38)が16日、今秋の世界ジュニアヘビー級王座戴冠を誓った。

 18日の後楽園ホール大会では当初、交通事故で3日に死去した青木篤志さん(享年41)の同王座に挑戦する予定だったが、無念の消滅となった。「まだ当日のリングに(青木さんが)『ドッキリ』の看板を持って来るんじゃないかって、心のどこかで思ってますよ」

 ライバルであり、アジアタッグ王座を2度巻いた盟友でもあった。「落ち込んだ回数でいえば、僕と青木さんが全日本で随一なんです。落ち込むたびに2人で『どうやって盛り上げようか』って乗り越えてきた。それを思えば、今回も大丈夫です」と必死に前を向く。

 また、全日プロの配慮により「半年間」の防衛期限となる11月20日まで青木さんが世界ジュニアを保持する。そのため「次期王者を決める時、そのリングに立てるように頑張らないと。あのベルトを巻いて初めて、自分の時間が少し動くと思う」と決意は固い。

 この日の千葉大会では18日に一騎打ちする岡田佑介(26)を関節技で追い込んだ佐藤が、天国の盟友に代わり全日ジュニアをけん引する。