【全日本】宮原 3冠ヘビー級V4戦に向け新技「石川殺し」を完成

2019年05月17日 16時30分

自由の女神像の前で宮原は新技開眼

 全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(30)が16日、“大巨人”こと石川修司(43)とのV4戦(20日、東京・後楽園ホール)に向けて、新技「石川殺し」を完成させた。春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」で敗れた相手に警戒を強めていたが、新たな武器を手にしたことで自信回復。新技開発の手助けとなった自由の女神像に必勝を誓った。

 希代のナルシシスト男が珍しく焦っていた。理由はただ一つ。開発に着手していた新技がどうしても完成しなかったからだ。4月14日のCC公式戦で対戦した石川には、手首を固定して足を抱えたまま高速で後ろに投げ飛ばす大技「宮原殺し2019」で大ダメージを受けて敗れた。

 3冠王者でのCC制覇という18年ぶりの偉業を達成しても、そのトラウマを払拭できずに「宮原殺しを封じる、あるいは返せる技…つまり『石川殺し』を完成させないと今回も厳しい」と漏らしていた。

 この日、追い詰められた男が足を運んだのが、日本有数の観光スポットである東京・お台場の象徴として鎮座する自由の女神像だった。「大きい相手を目の前にした方がイメージしやすいからですね。困った時の神頼みって言うし、僕は女神に愛されてるじゃないですか。だからここでイメージトレーニングすればなんか思いつくかなって」と話すや、仰々しくベルトを肩にかけて女神像に視線を送った。

 それから約1時間。時折、小さくジャンプなどしながらブツブツつぶやいていたが、突然「できた!」と絶叫。観光客からいぶかしげな視線を集めながら「9日に沖縄で(伝統芸能)エイサーを体験してヒントを得ていたんです。他にも猫の動きにもピンときていて。その辺から何か生まれそうだったんですが、なかなかまとまらなくて。でも、まとまりました。完成です!」と胸を張った。

 詳細について「リズム、柔軟性、高さのバランスを取って、高低差を味方にするんですよ。もっと詳しく? それは当日のお楽しみで」ともったいぶったが、変幻自在な動きと破壊力を兼ね備えた蹴り技のようだ。「女神様、ありがとう!」。小躍りしながらその場を去った王者が、女神像のご加護を受けた技で大巨人を打ち砕く。