【全日本】宮原が3冠V3戦前哨戦で挑戦者・野村に完敗 棚橋流の意識改革に着手

2019年03月13日 16時30分

肩を借りてリングを後にする宮原(中)

 全日本プロレス12日の東京・新木場1stRING大会で、3冠ヘビー級王者の宮原健斗(30)がまさかの不覚を喫した。V3戦(19日、後楽園ホール)の相手、野村直矢(25)にピンフォール勝ちを許したのだが、これで尻に火がつき、業界で唯一リスペクトする新日本プロレス棚橋弘至(42)からの助言をもとに意識改革に着手。果たしてその内容は――。

 宮原はメインの6人タッグ戦で野村と前哨対決。互いに1週間後に迫ったタイトル戦を意識し、激しくやりあった。コーナーで控えているところを野村にエルボーで急襲されれば、お返しとばかりに場外でヘッドバットを放った。

 終盤にも2人はリング上で対峙。宮原は勝負に出たが、粘る野村を仕留めることができない。逆に自身の師匠・佐々木健介の必殺技だったノーザンライトボムからマキシマム(変型エメラルド弾)につなげられて3カウントを献上。心身ともに大ダメージを負い、リングを後にした。

 バックステージではノーコメントだった宮原はその後、本紙に「野村は去ってくれて構わない。いや、むしろ二度と俺のもとに戻って来ないように徹底的に痛めつける」と語った。つい先日までは宮原率いるユニット「ネクストリーム」のかわいい後輩だったが、今回の3冠挑戦に伴い離脱した経緯がある。

 これまで自らの人望のなさを嘆き、野村への「情」を捨てきれずにいた。だが、もう吹っ切れた。思い出したのは、2月19日のジャイアント馬場追善興行で組んだ業界の大エースからもらった言葉だ。

「棚橋さんも前に『友達なんていらない。戦友とかはいるけどね』と言っていた。スーパースターは常に孤独なんだ。安室奈美恵さんもそういう雰囲気だし」

 進化するには「孤独」が必要と痛感。今後は孤高の王者として、王道マットをけん引することを決めた。「次のステップに行くために、冷酷さを出せるかどうかが重要。これは本当に何かが起きると思う」。災い転じて福となすか。生まれ変わった姿で3冠戦の舞台に立つ。