全日本プロレス24日の横浜文化体育館大会で行われた世界タッグ選手権は、大日本プロレス所属の王者・関本大介(38)、岡林裕二(36)組が、ジェイク、崔領二(38)組を下し初防衛に成功した。

 王者組のセコンドには7日後楽園大会でアジアタッグ王者から「永久出入り禁止」を通達されるも、トランプ米大統領が計画する米国―メキシコ間の「壁」並みに徹底した厳重警備をアッサリ突破したグレート小鹿会長(76)の姿が…。はからずもV1戦の重圧は二重三重にも倍増した。

 それでも関本は、全身の筋肉をピクつかせながらジェイクと崔の重い蹴りに15分以上も耐え抜いた。挑戦者組の一方的な猛攻が続くも25分過ぎ、アルゼンチン式背骨折りの競演を号砲に王者組が反撃。性豪・岡林がジェイクを捕獲するや、関本が眉山でぶっこ抜いて試合を振り出しに戻した。

 最後は岡林があり余る欲望とパワーを込めて、ラリアート2連打からのゴーレムスプラッシュでジェイクを圧殺した。

 岡林は春の祭典「チャンピオン・カーニバル」(4月4日、後楽園で開幕)に7年ぶり2度目の出陣が決まり「大日本と全日本の全面戦争ですよ。大日魂で全日本のベルト、全部を奪う!」と宣言。2016年大会覇者の関本は「カーニバルは気持ちで乗り切ってほしい。優勝しかないでしょう!」と力強く相棒の背中を押した。