全日本プロレスのアジアタッグ王者・青柳優馬(23)が20日、王道マット死守を誓った。

 野村直矢(25)との王者コンビは、2月7日東京・後楽園ホール大会のV4戦で大日本プロレスの河上隆一(30)、菊田一美(32)組を迎え撃つ。決戦に向け「世界タッグが流出して『全日本対大日本』という図式が出来上がりつつある。全日本を守るためにも、負けるわけにはいきません」と語気を強めた。

 13日には大日本に乗り込んだ諏訪魔(42)、石川修司(43)組が、関本大介(37)、岡林裕二(36)組に敗れ、世界タッグ王座が移動したばかり。ここで青柳組まで敗れると2大タッグ王座を揃って失うという、まさにお家の一大事となる。

 相棒・野村の「アジアタッグは必ず守り抜いて、全日本というメジャー団体の意地を見せたい」という力強い言葉にうなずくや、青柳は続けた。

「河上選手は僕らのことを『もぎたてフルーツみたいだ』って言ってましたけど、それなら向こうは『黒ずんだバナナ』じゃないですか。フレッシュフルーツが、古いバナナには負けません。それに菊田選手は最近、頭を丸めて出家したみたいな格好して、完全に迷走してますよね? 迷走している人に用はないです」

 挑発の言葉からも相手の発言や服装を綿密に調査している生来の生真面目さがにじみ出ているのはご愛嬌として、普段の優等生発言が鳴りを潜めたのは危機感と闘争心が高まっている証しだ。

 この日の群馬・前橋大会では混戦の6人タッグ戦で存在感を発揮し、好調さをアピールした。老舗団体の“看板”は絶対に譲らない。