全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」に参戦中の“ワイルド男”こと征矢学(33=W―1)が14日、完全制覇を誓った。

 大森隆男(49)との名コンビ「GET WILD」を再結成して臨んだ前夜の開幕戦ではゼウス、ボディガー組を下して白星スタート。全勝優勝した2016年大会の再現に向けて鼻息は荒い。

 祭典出場前は低迷に苦しんだ。3月に芦野祥太郎(28)を破ってW―1チャンピオンシップを獲得するも、9月のリマッチで敗れて王座から陥落した。「そこからワイルド不足に陥りました。先月はタッグリーグ優勝決定戦で負けて。こうなったらまた一から出直すしかないと思った」

 再起をかけて約1週間、熊本・阿蘇山で山ごもり特訓を敢行した。「動物は速くて捕まえられないから、食料はおのずと魚と草になる。おかげで酒浸りで弱った内臓は回復した。そうそう、怪魚と格闘して負傷したことも。ほら」と左肩の傷痕を見せつけた。

 どこまでが真実かはともかく、復調の手応えをつかんだのは事実のようだ。また、16年10月に右肩負傷からの復帰戦で大森と対戦したことを挙げて「出直す時は大森のダンナがいつも横にいた。だから今回もダンナと再スタートしたい。完全優勝して世界タッグを取り、W―1でもベルトを取り戻す」と語気を強めた。再びワイルド旋風を起こせるか注目だ。